落語初心者におすすめ!【春に聴きたい古典落語10選】

桜が咲く季節となりました。落語を聴いていると季節や時代、その時の風景まで感じる事が出来ますよね。そこで本日のテーマは『春』です。

春を題材にした演目だったり、春に聴くとより一層楽しめる演目だったり、春に高座でよく披露される演目など、10作品選んでみました。

寄席や独演会、CDなどで楽しむ参考になれば幸いです。

春の落語 ① 愛宕山(あたごやま)

春の落語と言えばと考えた時に真っ先に愛宕山が浮かびました。春のピクニックをテーマにした上方落語の演目です。

もちろん東京でも演じられ、バリエーションが豊富でいつ聞いても楽しい演目です。

春の落語 ② 長屋の花見

長屋の花見は、お花見へ向かった連中と居合わせた客とのやりとりがなんとも楽しい演目。

こちらも愛宕山と同じく上方落語の演目で上方では「貧乏花見」東京では「長屋の花見」で演じられています。

上方落語、江戸落語を聴き比べてみるのも楽しいですよ。

春の落語 ③ 雛鍔(ひなつば)

雛鍔は父と子の掛け合いが見事な一席。どんなバカ息子でも可愛いものですね。

こちらの演目は東京で広く演じられ後に上方落語へ移植されました。上方落語では「お太刀の鍔」という演題で演じられています。

春の落語 ④ 紺屋高尾(こうやたかお)

次にご紹介するのは、ガラッとテーマを変えまして花魁のお噺です。

といってもドロドロしたものではなく、花魁のトップともいえる高尾太夫と紺屋の職人の純愛ラブストーリーです。落語にもこうゆう噺がある事を知って欲しくてご紹介しました。

春の落語 ⑤ 天狗裁き

春の陽気は眠気を誘いますよね。気持ちよく寝てる時に怖い夢を見て気分の悪い朝を迎えたり、また逆に気持のいい夢を見ているとこのまま目が覚めないでくれれば良かったのに・・・なんて事も。

元々は上方落語の演目ですが、現在では東京でも広く演じられています。

春の落語 ⑥ 百年目

花見でドンチャン騒ぎ。楽しいひと時。誰もが経験がある事ですが、そうゆう時に会いたくない人にあってしまう・・・ここで会ったが百年目。まさにそういうお噺。

春の落語 ⑦ 四段目

歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」を題材にした落語はいくつかありますが、この「四段目」もその一つ。この噺を聞いて歌舞伎の事も勉強した思い出深い演目です。



春の落語 ⑧ 宿屋の富

古今東西幅広く演じられている「宿屋の富」大御所も好んで演じていますから、聞く方だけでなく演じる方も面白いんでしょうね。

テーマは「宝くじ」

夢を見て、一口、一口と買ってしまうものですが、実際当たったら正気ではいられないでしょうね。

春の落語 ⑨ 明烏(あけがらす)

明烏(あけがらす)は吉原遊郭を舞台にした大人なお噺。真打の大トリとして披露される事も多く非常に人気の高い演目です。

ちなみに演題の明烏とは、明け方に鳴く烏からきており、男女のひと時の恋の終わりを告げるといった意味合いが込められています。

春の落語 ⑩ 妾馬(めかうま)

妾馬という演題ですが、物語に馬は出てきません。正確に言うと出てはくるんですが、このお噺は基本前半部分でサゲてしまうので馬の話の後半まで聞ける事は中々ありません。ですので「八五郎出世」という演題で演じる落語家も多いです。
兄思いの妹、妹思いの兄。いいお噺です。

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