名作 古典落語「ぞろぞろ」あらすじ

今や、小学校の国語の教科書にも出てくるような民話、おとぎ話のような演目「ぞろぞろ」
初心者にも分かりやすく、多くの噺家さんが色々なアレンジをされ演じるので、落語の王道でありながら毎回楽しめる内容になっています。

古典落語 ぞろぞろ

八代目林家正蔵さんが得意としていた演目「ぞろぞろ」小学校の教科書にも出てくる噺ですので「寿限無」と並んで分かりやすく人気、知名度も高い演目です。
正直者にはご利益があり、怠け者は災難にあうといった王道を行くストーリーはやはり面白いですね。

子供も楽しめる落語「ぞろぞろ」是非お楽しみ下さい。

名作 古典落語「寿限無」あらすじ

2016.10.17

あらすじ

参詣客も少ないとある神社。その向かいには滅多にお客の来ない茶店がある。

その茶店は老父婦が二人で切り盛りしており、なんとか生活していくのが精一杯の状態。
売り上げもないので仕入れも出来ない。そんな状況でも信心深い老夫婦は神社への奉仕や供え物は欠かすことがなかった。

ある日のこと。その日も神社へ行き茶店の繁盛を祈っていた主人。

店に戻ると突然の大雨。すると一人の参詣客が雨宿りにお店に入って来た。茶を飲み店を出ようとした客は帰り際に店内に一足だけ売り物として置いてあったワラジを一足買っていった。

これはご利益があったと喜ぶ老夫婦だったが、間もなく別の客が来てワラジを売ってくれと言う。

「申し訳ないです。ワラジは先ほど売り切れてしまったんです」

何を言ってるんだ。そこに吊ってあるワラジがあるじゃないか。と客に言われ振り返ると、先ほど売れたはずのワラジがぶら下がっている。

これには驚く老父婦。ワラジを客に売ると、また別の客がワラジを求め店を訪ねる。するとワラジはぞろぞろと天井から出てくる。一足売れれば、またぞろぞろ。
これが評判を呼び、この茶屋は名所となって繁盛していく事になりました。

ある床屋の主人は、来る日も来る日もお客が来なくて生活は厳しかった。そこで繁盛した茶店の話を聞くと、羨ましがった床屋の主人は神社へ参詣に商売繁盛を祈りに行く。茶店のようなご利益を私にもお願いすると。。。

店に戻った主人は、お店の前に行列が出来ているのを見て。俺にもご利益があったか。喜ぶ主人。

これで商売繁盛。俺も安泰だなと最初の客の髭にカミソリを当てるのだが・・・ぞろぞろと新しい髭が生えてきた。

最後に

まさに落語の王道ですね。小学校の教科書に載っているというのも嬉しいものです。こうゆう落語は難しい意味を考えるのではなく、大いに笑って楽しむのがいいと思います。信心についてとか考えだすと楽しめるものも楽しめなくなりますからね。

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