名作 古典落語「富久 とみきゅう」あらすじ サゲ(落ち)

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初代三遊亭圓朝さんの作とも言われている「富久」別題として「富の久蔵」とも呼ばれる事もあります。

富くじ(現在の宝くじ)と火事と幇間(たいこもち)がこの噺のテーマ。物語の主人公 久蔵(きゅうぞう)のジェットコースターに乗ってるかのような年末の一コマを是非お楽しみください。

この演目はサゲまで書いてありますのでネタバレが嫌いな方は最後までお読みにならないようお願いします。

古典落語 富久

主人公の久蔵は幇間(たいこもち)という商売をしていますが、真面目にきっちり仕事をこなす主人公は落語には出てくるはずもなく。。もちろんこの久蔵も色々と問題を起こすのですが。。。

幇間が出てくる落語は意外と多く私も何度かご紹介しているので是非そちらの記事もご覧下さい。

名作 古典落語「鰻の幇間 うなぎのたいこ」あらすじ

2017.01.29

あらすじ

幇間の久蔵は根は真面目だが、酒癖が悪くお客と何度もトラブルを起こし、しまいには女房にも愛想をつかされ逃げられてしまう。

仕事にもありつけず裏長屋に引きこもっている久蔵のもとに友人が訪ねて来た。

富の札売りをやっているという友人は、一番富に当たれば千両、二番富でも五百両になるからと久蔵に富くじを進めた。

久蔵はもう当たった気になったのか、なけなしの一分で松の百十番というのを買ってしまった。友人はその札を持ってないと当たっても金は貰えないよと忠告して帰っていった。

 

久蔵は大神宮のお宮の中へ札をおさめてせめて二番富でも当たりますようにと祈りを捧げる。

 

その日の夜、半鐘の音に目を覚ました久蔵。火事は芝の金杉見当だという。以前しくじっただんなの店がその方角なので、久蔵、ご機嫌を取り結ぶのはこの時とばかり長屋を飛び出した。

「おお久蔵、浅草から駆けつけてくれたのか?えらい!出入りを許してやる」

 
まさに狙い通り。幸い火はもう回っていなかったが、大店という事もあり次々と火事見舞いがやってくるので、見込まれた久蔵が見舞い客の帳づけを任された。

始めはしっかりとつけてはいたが、ご本家からの見舞いの酒を見ると、もう上の空。。旦那が苦笑いをして「飲んでいいぞ。だが、たんとは飲むなよ」と忠告したが、一度飲みだすとだめなのが久蔵。

器を壊すわ喧嘩を吹っ掛けるわ、しまいにはあっちで寝てろと叱られてしまった。。

酒も入っているからすぐさまスヤスヤと眠っていた久蔵だったが、またしても半鐘の音が鳴り響く。火事は浅草鳥越の方角だという。急いで戻った久蔵だったが、長屋は焼失していた。。

暮れも近い日、八幡の境内には人だかり。

そういえば俺も富くじを一つ買ったなと見てみると「一番、松の百十番」当たった!しかし、肝心の札は火事で焼けてしまってなくなってしまっている。。。
札を売ってくれた友人に訴えたが、札が無いなら無理だと聞く耳を持たない。

千両富に当たりながらもらえないのなら、死んだ方がいいと境内を出たところで鳶頭(かしら)に呼び止められた。

火事の時、蒲団と釜、それと大神宮様のお宮があったので預かっていると言う。久蔵は鳶頭に泥棒~とむしゃぶりついたが、事情を話し謝った。

事情を聞いた鳶頭は「それはめでたいじゃないか。千両どうするんだい」

『ご近所のお払い(お祓い)をいたします』

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