名作 古典落語「反対俥」落語 あらすじ サゲ(落ち)

本日、ご紹介する古典落語は反対俥(はんたいぐるま)です。

今回のお噺のテーマの俥ですが、今では当たり前に道路を走ってる車ではなく、ここでの車は俥(人力車)です。まだ日本でも人力車に乗れるところがありますが、歴史を知ってから乗ってみるとまたいいものですよ。

古典落語 反対俥

時代は明治時代。移動手段といえば人力車が立派な交通手段だった。

夜更け過ぎにとある男が、上野駅の終列車に乗るべく駅までの人力車を探していると、一人の俥屋が通ったので拾った。

しかし、この俥屋、まぁ遅い遅い。。俥もボロボロだが、どうやら俥屋の身体もボロボロらしい。心臓が良く無いから、もし発作が出て死んでしまったら葬いはよろしくなんて言うもんだから、万世橋の手前で他の俥屋に乗り換える事に。。。

あらすじ

「いや〜ひどいめにあった。さっきはえらく遅い俥に乗ってしまってねぇ。お前さんは大丈夫だろうねぇ」

「旦那、そんじょそこらの俥屋と一緒にしないでくれよ。あたしの俥は日本一速いよ」

「ほう。威勢がいいね。最終列車に乗りたいんだ、急いで北へお願いしますよ。上野まで。。。」

まだ行き先も言い終わらないのに、俥は動き出し、もの凄い速さで突き進んで行く。この俥屋、曲がった事が嫌いらしく障害物があろうと一直線に進んで行く。。。俥も激しく揺れ乗っている方も必死でしがみつかないと飛ばされてしまう。

しばらくすると、土手のようなところにぶつかって俥が止まった。

「やっと止まった。。。なんだか生きた心地がしなかったよ。。ずいぶん飛ばして来たがここはどこだろうねぇ。。。埼玉県・・・おい!どこまで来てるんだ!すぐに引き返しておくれよ!」

今度こそって、上野に向かって一直線。猛スピードで俥は走って行く。しばらくするとまた土手にぶつかって止まった。

「ここは、、、多摩川、、、なんて事だ。」

今度は東京を縦に横断してしまったのだ。

「上野発の終列車にもう間に合わないじゃないか!」

「大丈夫です!始発列車には間に合います!」

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