名作 古典落語「化物使い」落語 あらすじ サゲ(落ち)

本日、ご紹介するお噺は古典落語「化物使い」になります。

夏が近づき暖かくなってきたので、お化けをテーマにしたお噺をご紹介しようと思ったのですが、怪談ではありません(笑)

誰もが知ってるであろうお化けが出てきますが、笑ってしまうのが落語の魅力。笑って暑さを吹き飛ばしましょう!

古典落語「化物使い」は物語のサゲ(落ち)にふれています。ご覧の際はご注意下さいませ

古典落語 化物使い

本所割下水に住む元御家人のご隠居は人使い荒い事で有名で、奉公人を雇うもいつも長く務まらない。

そこへ紹介でやってきた権助という男。この男は隠居の言いつけを嫌な顔もせずに見事にこなして3年も勤め上げた。

しかしそんな権助がある日、暇を取りたいと言い出した。

あらすじ

「なんだい。お前さんもかい。私が人使いが荒いからやめるのかい?」

「いえいえ、おらぁ人使いが荒いのにはもう慣れやした。実は、聞いた話だと今度引っ越す予定の家が化物屋敷って有名なんです。さすがにそんなとこにはついていけねぇからお暇をいただきてぇと・・・」

そんな事あるはずがねぇとご隠居は引き留めたのだが権助の意志は固く、引越しの日まで勤めて暇を取る事になった。

さて引越し当日。権助は引越しが終わるとさーっといなくなり新居にご隠居は一人ぼっち。

まぁ明日にでも次の奉公人を世話してもらえばいいかと、隠居は布団に入ろうとすると部屋の片隅に見慣れない子供が座っている。

ゾクゾクと悪寒が。。。どこかの小僧が入ってきたのかと思ったらそうではない。目玉が一つしかない。。一つ目小僧ではないか。

権助の言った通りだったのだ。普通なら跳び上がって逃げ出しそうなものだが、こちらのご隠居はそんなタマではない。

いいところに出て来てくれたと、皿を洗わせ、掃除をさせ、肩まで叩かせる。

隠居は奉公人を雇う必要が無くなったと大喜び、明日はもっと早く出てこいなんて言い出す始末。

ところが翌日、現れたのは一つ目小僧ではなくて大入道。隠居は臆する事もなく大入道をこき使う。

その翌日。今度現れたのはのっぺらぼうの女。隠居は女ならと針仕事などをやらせた。とにかく隠居はどんな化物が出ても全く驚かないのである。

翌日。現れたのは一匹の小狸(たぬき)だった。

なんだ今日は狸か、、なんて思っていたら、どうやら今までの化物は全てこの小狸が化けていたと涙ながらに白状したのだ。

「お願いがあります。暇を頂きたいのですが。。。」

「暇ぁ???」

「いやぁこうも化物使いが荒いと辛抱できかねます」

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