名作 古典落語「花見の仇討 はなみのあだうち」落語 あらすじ

本日、ご紹介する古典落語は「花見の仇討ち」

古典落語には花見を扱った演目がいくつかありますが、「花見の仇討ち」は、その中でも人気もあり演じる落語家さんも多いので音源も多数残っています。

初めて聞くと全く意味が分からない部分もあるかと思いますが、分かった時、クスッと笑ってしまう瞬間を味わえるようになると、落語はより楽しいものになると思います。

古典落語 花見の仇討ち

上方落語では、「桜の宮」として演じられている演目。

花見となると、ドンちゃん騒ぎをしたくなる人は今も昔もいたようで、、この噺の4人の主人公は、花見客を驚かしてやろうと、芝居を打つ事にするのだが、やっぱり酒の席。

そんなに予定通りいかない訳で。。。

あらすじ

長屋の住人の仲良し4人組が花見をしようという事になったが、ただ花見をしてもつまらない。。どうせなら見物客を驚かしてやろうと、仇討ちの芝居をする事になった。

筋書きはこうだ。

一人が敵の浪人。二人は仇討ちの巡礼兄弟に扮して仇討ちの芝居を始める。

周りに大勢の人だかりが出来た頃を見計らって、残りの一人が六部(正式には六十六部、巡礼者)となり、仲裁に入る。

そして見物客に、花見の余興だってネタばらしするって趣向だ。

しかし当日。ちょっとしたハプニングが起きる。

支度をして途中まで来ていた六部役の男が伯父さんに見つかりつかまったのだ。

一杯付き合えと言われ、家に連れていかれてしまう男。「まぁさっさと酔わせて逃げるか」なんて思い酒を飲み始めるも伯父は酒が強く、自分が潰れてしまい寝てしまった。。。

そうとは知らない3人は、仇討ちの芝居を始めてしまう。中々六部が来ないので、不安になる3人だが引っ込みがつかない・・・

そんな時、本物の侍が、芝居だとは知らず「助太刀いたす!」と入ってきてしまった。

さすがに、斬られてはかなわないと、3人は逃げ出す始末。。

「これ、両名。逃げるには及ばん、、見受けるところ、勝負は五分だぞ」

『いえ肝心の六部が見えねぇ』

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古典落語は、時代と共に演じ方が変わったり、演者によっても解釈が違うので、表現の仕方が様々です。

今回ご紹介した「花見の仇討ち」も、要点だけあらすじにまとめましたが、実際聞いてみると結構壮大なストーリーがあるんですよ。

寄席やCD、DVDで是非聞いてみて下さい。落語家さんによって、表現も内容も違うんだぁ~って感じると思います。

それが落語の面白さ。そして同じ演目を何度でも楽しめる理由でもあると思うんです。

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