本日、ご紹介する古典落語は「桃太郎」
桃太郎と言えば老若男女誰しもが知っている昔ばなしですが、もちろんその桃太郎がテーマとなっています。
中々寝付けない子供と寝かし付けようとする親の楽しいやりとりが楽しめる「桃太郎」是非楽しんで下さい。
古典落語 桃太郎
今も昔も、なかなか寝ない子供に昔ばなしを聞かせて寝かし付けるというのは変わらないもので、大抵は最後まで語る事もなく子供は寝てしまい、「もう寝ちゃったか、子供なんて罪のないもんだ。可愛いねぇ」なんて言ったものです。
あらすじ
「何時だと思ってるんだ。これから父ちゃんが昔話を聞かせてあげるから、早く布団に入りなさい」
「昔話??いいよ。かったるいから・・・」
「おい。なんだその言い方は。早く寝なさい!」
「よし、、ちゃんと布団に入ったな。それでは始めよう。むかしむかし・・・」
「ちょっと待って、昔っていつ?平安時代?鎌倉時代?」
「何言ってんだ、どうでもいいんだよそんな事は。。いいから黙って聞きなさい。。あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました」
「ちょっと待った。あるところでどこ?日本?都内?もしかして外国?」
「うるさい!どこでもいいじゃないか。。。」
「じゃぁ二人の名前は?」
「名前なんて気にしなくていいの。名前なんて無いよ・・・」
こんな調子だから一向に話が進まない。。しかも桃太郎の話が終わっても全く寝る気配すらない・・・
「父ちゃん。まず最初に、むかしむかし、あるところにって言うけど、あれはいつの時代って決めてしまうとそこだけの話になっちゃうでしょ?だから普遍性を持たせる為にわざとボカしてあるんだよ。二人の名前を言わないのも同じ理由だね。」
「すごい事言い出したな。。。」
「お爺さんは山へ芝刈り、お婆さんは川へ洗濯っていうのも、父の恩は山より高し、母の恩は海より深しってのを教えているんだ。海ってのもリアリティが無いから川に変えているんだろうけどね。」
もう、父親はグウの音もでない・・・
「それで、鬼ヶ島っていうのは世間を表しているんだ・・・あれ・・・父ちゃん寝ちゃったよ」
「まったく、親なんて罪のないもんだ」
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