本日は、2つの名作 古典落語をご紹介致します。
今回は入門編のような優しい古典落語ですので、あえてサゲは書きません、気になった方は是非聞いて見て下さい!サゲを聞いて、どういう事?ってなるのも落語の楽しさの一つだと私は思っています。
饅頭こわい
古典落語の中でも、とくに有名で多くの噺家さんが演じている話の一つ。
若手落語家が演じる事が多い演目ですが、名人と呼ばれる噺家さん達も時折披露する事があり、同じ話でも噺家さんの色があって何度聞いても面白い話ですね。
マクラも饅頭こわいのテーマであるズル賢い人の話から入る事が多く、マクラだけでも面白く笑ってしまいます。
あらすじ
街の者達が集まり、自分の怖いもの、苦手なものを語り合っています。ある男はクモが怖いと言い、ある男はヘビが怖いと言う。
その中に世の中に怖いものなんてないとうそぶく男。
周りの男達が本当に怖いものがないのかと問いただすと、本当は怖いものがあると男は白状します。
それは何なのかと男達は問いただします。すると男は観念し、饅頭が怖いと言うのです。そして饅頭の話をしたら気分が悪くなったと部屋に帰って寝てしまいます。
残った男達は、イタズラをしようと企みます。お金を出し合い大量の饅頭を用意したのです。
そして寝込んでいる男の枕元へ大量の饅頭を置いて様子を見ていると、「ギャー」と言う悲鳴が聞こえてくるが・・・
片棒
こちらも私のおすすめの演目です。私がこの話を聞いたのは古今亭菊之丞さんが演じた時だった記憶があります。
この話はケチな人が出てくる事から、マクラもケチな人の話から入る事が多くマクラを聴きながら今日は片棒かな?なんて考えるのも楽しいのです。
あらすじ
あかにしやのケチ兵衛は自分の息子の中から跡取りを決めようと、ある質問を3人の息子に投げかけます。
もし私が死んだら葬式はどうする?と
息子の金銭感覚を試そうとしたのです。
長男は、豪華な葬式を出しましょうと提案します。2日に渡り葬儀を行い、豪華な食事、豪華な引き出物、帰りには交通費まで出しましょうと主人を呆れさせてしまいます。
次男は陽気に賑やかな葬儀をすると提案、葬式に紅白の幕を飾り、神輿に骨を乗せわっしょいわっしょい。
この野郎!主人を怒らせてしまいます。
三男は葬儀に豪華や賑やかさは要りませんと提案。主人はようやくまともなのが出てきたと安心しますが・・・
最後に
落語は、演じる噺家によっても微妙な違いがあり、それが何度聞いても飽きない理由でもあります。
同じ話でも、この話は誰々だよな〜なんて良く聞きますし、私も、片棒好きなんですよと大先輩のおじさまに言うと誰々の片棒を聞いたか?なんて言われる事も多々あります。
是非落語を聴くときは、同じ話でも色んな噺家さんの話を聴いてみて下さい。また違う面白さがあっていいものですよ。
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