本日、ご紹介する古典落語は「強情灸」
江戸っ子達の我慢大会のような聞いて楽しい、見て楽しい愉快なお噺となっております。
落語初心者の方にもオススメのお噺ですので、まだ聞いた事の無い方は是非聴いてみて下さいね。
古典落語 強情灸
古典落語「強情灸(ごうじょうきゅう)」は元々は上方落語の「やいと丁稚」を関東に移植したお噺です。
もちろん聞いて楽しい演目ですが、落語家さんの表情やしぐさも醍醐味のお噺ですので、寄席や独演会、DVDなどで見られるとより一層楽しめると思いますよ。
あらすじ
江戸っ子気質というものはとにかく強情だったそうで。。。
今日も皆の前で、据えられたお灸の熱さを自慢している男がいる。
「あれは熱いのなんの、腕がちぎれるかと思ったぞ。両腕に36か所、山のようにもぐさを据え一気に火を付けるんだから。あれはそうそう耐えれるものじゃない」
仲間達は、「ほ~」と感心しながら聞いていたが、その中の一人、負けず嫌いな男が大見得を切って言い放った。
「何を言ってやがる、たかだかそんなもんで偉そうに。俺の灸の据え方をよく見とくんだな」
よせばいいのに、男は本当に山のようなもぐさを腕にのせて火をつけた。
「あの石川五右衛門は、グツグツの釜の中で辞世の句まで詠んだって話だ。俺は江戸っ子だ、こんな灸なんぞ屁でもねぇ」
威勢のいい男だったが、火がまわってくると、それはもう凄まじい熱さで・・・
「うぉ~。。ちくしょう。。石川五右衛門ってのはなぁ・・・うぅぅ。。」
「あ~あ。あんなに顔を赤くしちゃって。おい無理するなよ」
「なんだと。ふざけんな。うぅぅ・・・・石川五右衛門はなぁ・・・」
「石川五右衛門がなんだって?」
「石川五右衛門も熱かっただろうな」
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