名作 新作落語「一日署長」「夜の慣用句 」柳家喬太郎

落語は江戸時代より受け継がれている古典落語、そして主に大正時代以降に作られた新作落語と呼ばれるものがあります。
今回は、数ある新作落語の中から、柳家喬太郎さんのお話を2つご紹介したいと思います。

柳家喬太郎

私が本格的に落語を聴くようになったのは、柳家喬太郎さんの落語を聴いてからなんです。
古典落語、新作落語どちらも使い分ける落語界のスーパースター柳家喬太郎さん

柳家喬太郎さんの師匠はというと柳家さん喬さん、古典落語の人情噺の名人とも言われ数多くのお弟子さんを抱える大師匠です。その一番弟子が喬太郎さんです。

一日署長

屋形船に招かれた落語家の小話から始まるこのお話。
大人気アイドルがすみだ警察の一日署長になるところ所から物語は動き出します。
喬太郎さんの歌ありモノマネあり(笑)これも落語なんだと思わずにはいられない展開に初めて聞く人は驚く事でしょう。

そんな中、屋形船がジャックされます。その犯人はまさかの・・・

この噺は、あらすじを書くのは難しいです(笑)なぜなら喬太郎さんのアドリブが毎回凄いから。
その日の主演者だったり客席のお客さんの反応で登場人物まで変えてしまうのですから。
落語にとってサゲは重要な所ですが、そこさえもアドリブで変えてしまいます。

その日、それまで高座に座った落語家さんが披露した演目から、その演目にかけたサゲにしたり、喬太郎さんだからこそ出来る噺になってます。是非、一度聴いて欲しい名作 新作落語です。

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夜の慣用句

この噺のテーマは座右の銘。
会社の上司と部下の居酒屋での飲みの席での会話がなんともリアルで楽しいです。

上司は部下に座右の銘はあるかと尋ねます。しかし部下の発言に上司は機嫌を損ねてしまいます。

そして上司が便所に行っている間に部下は上司をキャバクラに連れて行く事にしました。そしてキャバクラに着いた御一行。またしても上司はキャバ嬢にも座右の銘を尋ねるのです。

そしてキャバ嬢の発言にまたしても機嫌を損ねる上司。そして上司が便所に行ってる間にキャバ嬢をチェンジするが・・・

最後に

柳家喬太郎さんの新作落語は、おそらく第5回くらいは予定しております(笑)
おそらく落語を始めて聞く方にも喬太郎さんの落語はオススメです。なぜなら若い人にも聴きやすいようにアレンジされていたりするんですよ。
もちろん古典落語も柳家さん喬さん譲りの素晴らしい噺の中に喬太郎さんならではのアレンジが施されていて、大爆笑間違いなしです!
古典落語の名作、時そばも喬太郎さんにかかれば、コロッケそばと呼ばれるなどオリジナリティに満ち溢れています。
私がオススメする落語家、柳家喬太郎さん是非一度聴いてみてはいかがでしょうか!