最近では芸能人の方が落語にチャレンジしている企画がテレビで放送されていたりしますが、落語ファンとしては嬉しいものがあるんですよね。若い世代にどんどん落語聞いて欲しいですから。
でも落語を聞かない人に落語のテレビはと言うと大抵「笑点」と返ってきます。当然と言えば当然なのかもしれないのですが、でも落語とはちょっと違うよと私は言いたい(笑)
しかし今から約12年前、古典落語とテレビドラマを融合させた衝撃のドラマがあったのをご存じでしょうか?
テレビドラマ タイガー&ドラゴン 2005年
主演はTOKIOの長瀬智也さん。そしてV6の岡田准一さん。
脚本は宮藤官九郎さん。落語の監修として当時笑点の大喜利メンバーになった春風亭昇太さんも参加しています。
最初は単発のスペシャルドラマとして放送され、視聴率も評判も良かったのでしょう。その後連続ドラマとして全11話放送されました。
正直、昨日見たくらいの感覚なんですが、12年も前のドラマでしたね。月日の経つのは早いものです。。。
このドラマが素晴らしいと思うのは、当時(今もかな。。)落語と言えばおじさん、おばさんの趣味というイメージ(実際私も同年代と落語の話をした記憶はないです)しかし、落語をメインテーマに掲げ、主演に若者に絶大な人気を誇るTOKIOの長瀬さんとV6の岡田さんをキャスティングした事。
長瀬さん演じる笑いに縁がなかったヤクザ虎児と岡田さん演じるかつて天才落語家と呼ばれていたが現在は売れない洋服屋を営む竜二が落語を通じ出会い成長していくストーリー。一話完結型になっていて、毎回古典落語の演目を一つを分かりやすく面白くドラマにもなってて、私の周りでは宮藤官九郎さんの最高傑作とまで言われています。(私が主に言っています)とにかく見て欲しい名作ドラマなのです。
作中で披露された古典落語の演目
- 三枚起請
- 芝浜
- 饅頭こわい
- 茶の湯
- 権助提灯
- 厩火事
- 明烏
- 猫の皿
- 出来心
- 粗忽長屋
- 品川心中
- 子は鎹
ドラマの影響で落語を聴く若い人が増えた
このドラマの影響で落語を聴く若い人が増えたと当時言われていました。私は社会人になっていたので会社で昨日のドラマ見た~?なんて会話をした記憶はないですが、学生さんとかこのドラマの影響で落語が身近な存在になった人もいるんではないでしょうか。
今では笑点の司会者となった春風亭昇太さんもドラマ放映当時は笑点の大喜利メンバーとして加わった頃だったと思うんですが(違ったらすいません)私は当時から新作落語も聴いていたので昇太さんは知ってたのですが、このドラマきっかけで昇太さんを知り笑点も見るようになったって人も多かったようです。笑点の視聴率も上がったようですしね。
名作ドラマは永遠に
名作のドラマはいつになっても色あせないもの。古典落語とテレビドラマのコラボレーションは本当に見事でした。こんなドラマにまた出会える事を願ってやまないです。テレビ離れ、ドラマ視聴率の低下など言われているんで、名作タイガー&ドラゴンの続編いかがでしょうか?