名作 古典落語「小言幸兵衛」落語 あらすじ

会って顔を見れば小言ばっかり。。そんな人っていますよね。

会社の上司。嫁に対する姑など。。。普段生活をしていると必ず出会う小言幸兵衛のような人。

本日、ご紹介する古典落語「小言幸兵衛」はその名の通り。小言ばっかり言う幸兵衛さんの一日を描いた作品です。

こんな人が身近にいたら、さすがに疲れます・・・

古典落語 小言幸兵衛

麻布古川の長屋の家主、幸兵衛。朝になると長屋をひと回りして小言を言って回るのが日課。あだ名は「小言幸兵衛」

長屋の者達は慣れてるからいいが、新しい借り手が来ても同じように説教たれるもんだから、借り手がつかない。貸す気があるのかさえ謎だ。。

この日も、職業は豆腐屋だと名乗る男が店を借りに来たのだが・・・

あらすじ

言葉遣いの悪い豆腐屋に、小言を言うも今回は引き下がらない。

それならと家族構成を訪ねる幸兵衛。

すると、本人と女房の二人との事。子供の事を聞くと。。

「子供なんて、汚いだけで商売の邪魔になるから一匹もいません」

『何を言ってる!その一言で貸せねえよ。。子供は子宝と言っていくら金を積んでも出来るとは限らねえ、その宝がないのを自慢するような奴には貸せねえ』

結局、豆腐屋とは言い合いになり、帰ってしまった。。。

しかし借り手の希望者は次々とやってくる。

次に、やって来たのは仕立て屋。

物腰も低く、幸兵衛は気に入っていたが、、女房と、倅との三人暮らしと聞くと何やら表情が険しくなっていった。

倅の名前は六三郎。歳は20。同じ仕立て屋をしており、腕は父親より上。夜遊び一つしない堅物。

見た目も男前で、近所では鳶が鷹を生んだと評判の好青年だという。

『貸せないな』

『貸家の筋向いに古着屋があって。そこには19歳の一人娘のおそのがいる。一人娘に、一人息子。とても一緒になれないからと心中するので貸せない』

さらに続ける幸兵衛に、仕立て屋は呆れて帰ってしまう。。。

仕立て屋が帰った後、入れ替わるように入ってきたのは、えらく威勢のいい男。

「やい!家主の幸兵衛ってのはてめぇか。あのうすぎたねぇ家を借りてやる。店賃なんぞ高けぇ事言ってるとただじゃおかねぇぞ!」

『なんとも乱暴な人だ。。。お前さん商売は??』

「鉄砲鍛冶よ!」

『なるほど。。どうりでポンポン言い通しだ』

最後に

落語は同じ噺でも、演者によって様々な表現があります。

なので「小言幸兵衛」も、噺家さんが違うと違う噺のように聞こえるんですよ。

今回は細かい部分はあえて書かずに大まかな筋だけ書いてみたので、是非!寄席や、CD、DVDで実際聞いて「小言幸兵衛」を楽しんで頂けたら嬉しいです。

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