名作 古典落語「六尺棒」落語 あらすじ サゲ(落ち)解説

本日、ご紹介する落語は古典落語『六尺棒』です。

若い方は六尺棒と聞いてもなんの事か分からない方も多いと思います。落語が若い方の身近にないのもこういった聞き慣れない言葉が多く登場するというのも原因の一つにあるのですが、言葉を理解すると頭の中に当時の情景が広がり、耳で聞いているだけなのに目の前に絵が浮かび上がって落語が楽しいものへと変わっていきます。

演題にもあります六尺棒というのは、樫で作った長さ六尺(約180cm)の棒で、当時はこれを警備や防犯、護身用に用いていました。

古典落語「六尺棒」は物語のサゲ(落ち)にふれています。ご覧の際はご注意下さいませ

古典落語 六尺棒

物語の主人公は大店の若旦那。

古典落語で大店の若旦那と言えば道楽者のダメ息子というのがお決まりですが、もちろん「六尺棒」でも道楽者のダメ息子です。

古典落語では登場人物が父親と若旦那はもう鉄板ネタです。真面目な父親と遊び人の息子。馬鹿馬鹿しいやり取りが楽しい一席です。

あらすじ

大店お若旦那は遊んでばかりいる道楽者。今夜も遊んで帰ってきたのは深夜、しかし戸が閉まっていて中に入れない。

ドンドンドン・・・戸を叩く若旦那。

「夜分に戸を叩くのはどちら様でしょうか?」

「あっ、まずいなぁ。親父か。。あたしです。すいません。孝太郎です」

「あぁ、孝太郎のお友達ですか。うちにもそんな名前の息子がいましたが、どうしようもない道楽者でね、勘当したんですよ。もし息子に会う事がありましたら、二度と帰ってくるなとお伝え下さいな」

「そんな。。。いきなりそんな事言われても、行き場所もないので死にます」

「死ぬ、死ぬなんて言う奴は死んだためしがないとお伝えください」

「ちくしょう。だいたいあたしが生まれたのも、そちらの身勝手でしょう。それを出來が悪いから勘当とは勝手じゃないですか」

「うるさい奴だ。お隣の息子さんはな、朝から晩まで必死に働いて、おまけに親孝行ときたもんだ。肩を揉みましょう、腰をさすりましょう、見ていて涙が出てくらぁ。少しは見習え!」

「あったまきた。ちょうどマッチを持ってるんで、火を付けてやる!」

あのバカ息子なら本当に火をつけかねない。親父は近くにあった六尺棒を手に飛び出した。

孝太郎はうまいこと親父をかわし、すっと家に入り戸をガシャン。

「おい。開けろ!ドンドンドン」

「こんな夜分に戸を叩くお方はどちら様ですか?」

「何を言ってる。あたしだ、父親の幸右衛門だ」

「幸右衛門のお友達の方ですか?うちにも幸右衛門という親父がいましたが、朝から晩まで仕事ばっかりして、金のことしか考えてないので勘当いたしました。もし、どこかで会いましたら、もう帰ってくるなとお伝え下さい」

「この野郎!人の真似ばっかするんじゃねぇ!」

「うるさい!隣の親父さんはな、朝から晩まで働いて息子孝行だ。小遣いやろう、遊びに行っといで、見ていて涙が出てくらぁ。少しは見習え!」

「何を言ってやがる。。。そんなに私の真似がしたいなら、お前も六尺棒を持って追っかけてこい!」

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