名作 新作落語「ゆいごんを」あらすじ 三遊亭天どん

久々に新作落語のご紹介。私は古典落語も新作落語も両方好きで聞くので、古典落語こそ王道だ!なんて事は思ってないのですが、落語と言えば古典落語しか聞いた事ないよって方に新作落語の楽しさを伝える事が出来たら嬉しいなぁと思いますね。

三遊亭天どん

  • 1997年 三遊亭圓丈 前座名「天どん」
  • 2001年 二つ目昇進
  • 2013年 真打昇進

新作落語を主に演じる若手落語家さんの中でも、私が特におすすめしたいのが三遊亭天どんさん。しかし、前座の頃から名前変わってないんですね。インパクトのある名前ですし、一回聞いたら忘れない名前(笑)師匠の名前をつけるセンスが素晴らしいです(笑)

落語を聴く時にCDやDVDでという方も多いと思います。もちろん私も多くのCDやDVDを持ってますが、寄席に行ったり独演会行ったりすると、前座さんや二つ目さんの高座を見る事が出来て楽しいんですよね。でも中々寄席に足を運べない時期に「朝日いつかは名人会」のCDを見つけ買ったんです。「朝日いつかは名人会」は真打の噺家さんが、これから期待の前座さんや二つ目さんを紹介しながら、トークあり落語ありの非常に人気の会なんです。

私は柳家喬太郎さんが大好きで(古典も新作もこなすスーパースター)喬太郎さんの音源は全て持っているのですが、「朝日いつかは名人会」に喬太郎さんが出た時に喬太郎さんの推薦で出たのが当時二つ目の三遊亭天どんさんでした。

その時の会は、まさかの前座さん以外皆、新作落語をやるという珍しい会で本当に面白かったのを今でも覚えています。喬太郎さんならではの人選ですね。「朝日いつかは名人会」ほんと面白いです。是非聞いてみて下さいね。(と言ってももうCDも発売されてないようです泣)

新作落語 ゆいごんを あらすじ

修行修行の日々を送る落語の前座さんが主人公。ある日の事、師匠の家からの帰り道、病院の二階から前座の自分をからかう声が聞こえた。ふと二階を見上げると病院に入院している少年だった。

それからというもの毎日のように、口の減らない少年と大人げない落語家の言い合いは続いていった。

しかしある日を境に少年は、二階から姿を見せなくなってしまった。ところがある日、少年の母親と名乗る女性から声を掛けられる前座。話を聞くと少年は今、集中治療室にいるという。退院したらお兄さんとしたい事をノートに書き留めていていたので、願掛けのゆいごんがわりとして叶えてやって下さいと頼まれてしまった。ノートに書いてあるのは無茶な事ばかり。。前座は少年の為、ノートに書いてある事を忠実にやっていった。そして月日は流れて・・・