名作 古典落語「あくび指南」落語 あらすじ

落語は実際に高座で見るのが一番!

本日、ご紹介する「あくび指南」はまさにその言葉がぴったりなお噺です。

テーマが「あくび」というだけあって、表情からしぐさ、そして『間』が、この噺の見どころですからね。

名人と呼ばれる方々は本当に『間』の取り方が絶妙なんですよね。

「あくび指南」は非常に人気のある演目ですので、数々の音源も発売されていますので、中々、寄席に足を運べないという方は、是非、音源で楽しんで頂きたい一席です。

古典落語 あくび指南

別名「あくびの稽古」と呼ばれている、人気古典落語の一つです。

昔は、「泥棒指南」「喧嘩指南」など数多くの指南噺があったようですが現在では「あくびの指南」くらいしか演じられる事はないようです。

ただ全てが無くなってしまったという訳でもなく、「あくび指南」のマクラで小噺として色んな指南所が出てきたりするので、寄席に行ってマクラが始まって「おっ、今日はあくび指南だ」ってなるのも嬉しい瞬間なんですよね。

あらすじ

何の習い事をしても、上手くはいかない、続かない男が、またしても習い事に通うという。

ただ一人では、ちょっと不安なので友人を誘うも、友人はどうも乗り気ではない。

それもそのはず、男が通うと言っているのは「あくび指南所」

あくびなんか勝手に出るもんで、なんで金出して教えてもらうんだと言う友人だが、だからこそ、奥が深いものがあるに違いないと、半ば無理やり友人を誘い、芸の先生宅へ向かう2人だった。

先生宅へ着き、稽古は始まるのだが、四季のあくびの中でも、最も簡単な夏のあくびから伝授すると言う。

船に乗っていると思って「おぃ、船頭さん。船を上手にやってくれぃ。堀から上がって一杯やって、夜になったら吉原でも行って遊ぶかぁ。。しかしこうも船に長く乗っていると退屈でフワ~ア」まぁこんな感じだ。

「なるほどね~上手いもんだ」

男は一生懸命、真似てやってみるが、どうも上手くいかない。。

何度怒られても、吉原の所で話は脱線するわ、あくびをする所でくしゃみをするわ、一向に進歩しない。。。

そうなるとつまらないのは、無理やり連れてこられた友人。

「お前らは稽古してるからいいけど、見てる俺は退屈でしょうがねぇよ。」

『ふぁ~ぁ』とあくびを一発。

それを見ていた、先生が一言「あらお連れさんの方がお上手だ」

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