名作 古典落語「風呂敷」落語 あらすじ

本日は古典落語の「風呂敷」をご紹介。

古典落語の「包丁」「紙入れ」と合わせて不倫噺の三部作と個人的に思っている名作古典落語の「風呂敷」

不倫噺といってもドロドロとした後味の悪い話ではありませんのでご安心下さい。落語は笑って楽しむのが基本ですから。

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古典落語 風呂敷

主に東京落語で演じられる事が多い「風呂敷」別題で「風呂敷間男」とも言われています。私が初めて聞いたのは5代目古今亭志ん生さんのCDだったと記憶してますが、高座では未だ聞いた事がない演目です。

寄席はお客は行ってみるまで何の演目を噺家さんが演じるか分かりませんからね。噺家さんですら決めてないのですから。高座にあがってお客さんの客層を見て決めたりしますからね。

真打ともなるとその日それまで演じられた演目は出来ませんし、しかも色の違う演目をとなると相当レパートリーがないと務まらないですからね。

あらすじ

亭主の熊五郎が外出している時に、そのかみさんは間男を家に呼んで楽しいひと時を過ごしていた。でもさすがに相手の男は亭主が帰ってくるんじゃと怯えている。

亭主は明日まで帰ってこないと言われ、男もその気になったところに「今、帰ったぞ!」と戸を叩く音。慌てたかみさんは、男を押し入れに押し込んだ。

どうせ酔っぱらっているだろうから、寝たらその隙に逃がせばいい。そう考えていたが、熊五郎は家に入るなり押し入れの前に寝てしまう。。

これでは戸を開けられない。。困っているかみさんの所へ、鳶頭が現れた。このままではどうしようもないので、鳶頭に事情を話し助けを頼んだ。

そこまで言われたら断る訳にもいかない。かみさんを外に出させた鳶頭は、熊五郎を叩き起こした。寝ぼけ眼の熊五郎にかみさんは買い物に行ったと嘘をつき、ちょっと聞いてくれと話し始める鳶頭。

「今日な、友達の家に行ったら面白い事があったんだよ。そこのかみさん。亭主が飲みに出てる隙に男を家に呼んで一杯やってたんだ」

『悪いアマだな。。。俺が亭主なら張っ倒しますよ』

「さぁこれからって時に亭主が帰って来てしまって押し入れに間男を押し込んだんだよ。しかも困った事にそんも亭主は間男を押し込んだ押し入れの前に酔っぱらって寝てしまったんだ」

『それは困っただろうね』

「それでかみさんに頼まれて俺が男を逃がす手伝いをしたんだよ」
『どうやって逃がしたんです?』

「寝ころんでた亭主を、首に手をかけて起こして、よそ見をされちゃいけないから、脇から風呂敷を持ってきて亭主の顔へ」と熊五郎の顔に風呂敷を巻き付ける。
「そこで、俺は戸をこういう具合にガラリと開けたんだ」

ここで戸が開け放たれ間男は飛び出した。

「それで、お礼なんかいいから早く出ろって目で合図して、下駄を忘れるなよと声をかけた」
「そいつが逃げたのを確認したらこうやって戸を閉めて、それから亭主にかぶせた風呂敷を、こうやって」と熊五郎から風呂敷を取る。

すると熊五郎は膝を叩き「なるほど!そいつはいい工夫だ」

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