名作 古典落語「三年目」落語 あらすじ

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この噺の原話は1803年刊行の遊子珍学問の中に収められています。原話は人情話に怪談の要素も入っているそうですが、現在披露されている「三年目」はマクラからくすくすと笑い声も出てくるような噺になっています。

もちろん落語ですから、聞いて笑って楽しくないとというのもありますからね。でもこの「三年目」普通にあらすじを書こうと思い何度も聞いてると面白くも悲しい不思議な噺なんですよね。いろんな見方があって私は大好きな演目なんです。

古典落語 三年目

誰もがうらやむ仲のいい若夫婦。ずっと一緒に居れると思っていた二人だったが、ふとした事からおかみさんが病に倒れ寝込んでしまった。

亭主は名医と聞けば診てもらうし、看病もつきっきり。でも一向に良くなる気配がない。医者の話だとこの病は治る見込みがないという。おかみさんもその事が分かっているようで、どうせ助からない命なら今すぐにでも楽になりたいが、一つ気がかりがあって目を瞑れないとの事。。。

あらすじ

亭主は何でも話してごらんとおかみさんに声をかけた。するとおかみさんは、私にもしものことがあれば、あなたも若いのだから後添いをもらって大事にしてあげるのだろうと思うと、それが気になって目を瞑れないとの事。

「そんな事なら安心しな。あたしは後添えを持たないよ。生涯独身を通します」
『あなたはそうでも、まわりがかならずお持たせになりますよ』

だったらこうしようと亭主。もし私が後添えをもらう事になったとしたら、婚礼の晩に幽霊になって現れてくれと。たいていの嫁は目を回すだろう、そして次の日には実家に逃げ帰るだろうと。そんな噂が広まれば嫁が来る事もなくなるだろう。

『それではあたくしが幽霊に。。』
「ああ約束だ。待ってるからな」

約束をして安心したのか、おかみさんはぽっくりと亡くなってしまった。泣く泣く弔いを出し、初七日、三十五日、四十九日と全て過ぎると親戚連中から後添えの話を持ってくるようになった。。。

もちろん断り続けていたが、それもいつまでもという訳にはいかない。

いよいよ婚礼の当日ともなると亭主は、約束があるから寝ずに待っていた。しかし幽霊は出ない。二日目も三日目も出なかった。恨めしいというのも息のあるうちなのか。と亭主は悟った。

後妻のほうも嫌で一緒になった訳ではないので仲よく過ごしていた。そしてほどなく妊娠が分かり月満ちて男の子を授かった。

月日は流れて三年目。三回忌の法事を行い、墓参りをすませたその深夜。枕元に先妻の幽霊が座って恨み言を言い始めたから亭主は驚いた。亭主にも言い分はある、なぜ約束を守らず、子供が出来てから出てくるんだと。

『それはあなた。私が死んだ時に親戚をはじめ皆で髪を剃ったじゃないですか。なので・・・・・』

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