名作 古典落語「転宅」あらすじ

泥棒って昔からいたんですね。今回ご紹介する「転宅」は滑稽話の分野に入るお噺ですので泥棒が出てくるとはいえ、怖い話ではありませんのでご安心下さいね。日常の生活をテーマにした演目はスッと話に入れますので、落語初心者の方にもおススメ出来ると思って今回選びました。

古典落語 転宅

引っ越しに関係する古典落語の演目もいくつかありますが、以前ご紹介した「引っ越しの夢」に続き今回は第二弾となりました。
落語の基本は聞いて笑って楽しむもの。今回の主役と言っていい泥棒も、普通だったら笑える存在ではないですが、そこは落語の世界。大いに笑える泥棒が登場しますので是非大笑いして楽しんで下さい。

名作 古典落語「引っ越しの夢」あらすじ

2016.12.16

あらすじ

時刻も遅い時間、お妾の家から旦那は帰宅する。その旦那を見送りに色っぽい女も出てきており帰り際に旦那は女に50両渡し帰って行く。それを見ていた泥棒はこっそりの中へ入り、旦那が座っていた座布団に座り、旦那が残した料理や酒を空腹に負け食べ始めてしまう。

そこに女が戻ってくるが、驚きもせず悲鳴を上げるでもない。
「どっから入ってきたの?どなた?」
『俺は泥棒だ』
「あら、嬉しいじゃないか私も元泥棒なんだよ。同業だね。」
実の話、旦那とは別れ話が持ち上がっていて、さっきの50両は手切れ金だという。女はあんたのような男らしい男が好みだと言い。私を連れて逃げて欲しいと言う。
舞い上がってしまった泥棒は、その場で結婚の約束をしてしまう。

さて今夜は止まっていこうとする泥棒だったが、旦那は非常に用心深い男で二階に用心棒を待機させているとの事。明日の昼頃、女は三味線を弾いてるので音が聞こえてきたら入って来ておくれといい。結婚の約束をしたんだからと泥棒の財布を女は預かり、泥棒はそこを後にした。

翌日の事。予定の時間より早く着いた泥棒。三味線が聞こえないどころか雨戸も閉まったまま。
近所の煙草屋に探りを入れると、昨夜泥棒が入り、その場しのぎに結婚の約束をしたら泊まっていくと言う。なので二階に用心棒がいると言い追い出したと言う。泥棒の財布を取って追い出したらしいので、近所の人達はその間抜けな泥棒が現れるのを楽しみに待っているとの事。。
女はというと、昨日のうちに旦那と荷物を運び引っ越してしまったというのです。

あの女は、いったい何者なんですか?」

「何者って、元義太夫の師匠ですけど」

「ギャー!見事に騙られた!」

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