名作 古典落語「火焔太鼓」あらすじ

明治時代に初代三遊亭遊三さんが演じていたのを見た、5代目古今亭志ん生さんが覚え独自の味付けをして世に広めたと言われている古典落語の名作「火焔太鼓」前回ご紹介した「ねずみ」は言葉だったりちょっと初めて落語を聞く方には難しい部分もあったと思うので、今回は落語を初めて聞く初心者の方でも、すんなり聞けて楽しめる演目を選びました。

名作 古典落語「ねずみ」あらすじ

2016.12.09

古典落語「火焔太鼓」

間抜けでおっちょこちょいな主人公となれば、落語は爆笑の嵐。私は5代目古今亭志ん生さんのCDで初めて「火焔太鼓」を聞いて面白い話だなぁ~と思ってiPodに入れ良く聞いていましたね。実際に寄席では聞いた事ないような気がします。仕事柄そこまで寄席に行く事が出来ないというのもありますが、実際寄席は何の演目をやるかは事前には分かりませんからね。寄席で「火焔太鼓」を聞いてみたいなぁ~と思いますね。

あらすじ

間抜けだけどなんだか憎めない男がこの話の主人公。職は道具屋。今日も市で太鼓を買ってきたと女房を呆れさせます。
『太鼓ってのはお祭りの前に買ってぱっと売っぱらちまうような物だよ。儲かる訳ないじゃないか。いくらだったんだい?』
汚い太鼓が一分(一両の四分の一)と知った女房は、まる損だとあきれ果てた様子。

それでも買ってきてしまったのだからしょうがないと、小僧の定吉に掃除するように言うと、定吉は埃をはたきながらドンドンと太鼓を叩いていました。
すると音を聞いた武士が家を訪ねてきた。
お上が家の前を通った時に音を聞いて是非その太鼓が見たいと言っている。屋敷に持参するようにと言って去っていった。

亭主は売れた~と喜んでいるが、女房は不安なようである。こんな汚い太鼓だと逆に叱られるんじゃないか?一分受け取ったら逃げておいでと女房。

屋敷に着いた亭主は、汚い太鼓を見て殿様に見せるのが怖くなってしまう。しかし実際、殿様に見せると殿様は大変気に入ったようで300両の値で買い取ると言うのです。なんでもこの太鼓は「火焔太鼓」といい。国宝級の品だという。

代金の支払いで50両が包まれた小判を50両、100両、150両、200両と渡されると「すいません水を一杯下さい」と亭主。
水を飲み落ち着いた亭主は300両という大金を持ち家路につきます。

家に着いた亭主に女房は『逃げて来たんだろう?早く天井裏にでも隠れたらどうだい』と言うのですが。
懐から包みを取り出した亭主は、女房の前に50両、100両、150両、200両と並べていきます。『み、み、水を一杯おくれ』俺もそこで水を飲んだよ。。
どうだ300両だ。『おまえさんを見直したよ。おまえさんは商売がうまいねぇ』
これからは商売は音のするものに限る。こんどは火の見櫓の半鐘を仕入れようと亭主は言う。

それに女房は一言。

「半鐘はいけないよ、おジャンになるから」

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